Metasequoia 4.7(Ver4.7.0) for Windows・macOSリリース

Metasequoia Ver4.7.0をリリースいたしました。
Ver4.7.0の主な更新は以下の通りです。

  • [ボーン]の改良・機能追加
  • [面張り]、[曲げ]、[傾き]の改良
  • 標準ファイル形式をMQOZに変更
  • FBX, PMD, glTF等のファイル入出力の精度向上
  • 不具合修正

最新版はダウンロードページからダウンロードできます。
更新・不具合対応の詳細な内容についてはリリースノートをご覧ください。

また、あわせてプラグインSDKを更新しております。
プラグインを開発される方はぜひご確認ください。


ボーン機能の改良

ボーン機能はノードを基本とした構造に変更されました。

Ver4.6以前のバージョンではボーン/ノードモードの切り替えが可能でしたが、ボーンモードは他のファイル形式との互換性が低いことや、ノードモードでは親ボーンの設定がしづらいこと等、いくつか問題点がありました。
Ver4.7から、ボーン情報の管理がノード単位に変更され、設定項目が整理されてより扱いやすくなります。また、内部構造がFBXPMDと同様になるため、ファイル入出力の互換性が向上します。

ボーンの操作

ボーンの構造は変わりますが、操作方法については従来のバージョンから大きく変わることはありません。操作性の向上を目指し、表示設定の拡充やウェイト編集機能の改良・機能追加等の細かい見直しを行っております。

ボーンの整列

親子関係にあるボーンをまっすぐに整列させたり、X/Y/Z軸に沿って整列できます。

ポーズの簡易アニメーション再生

ペイントでのウェイト編集中に、保存したポーズをアニメーション再生して、ボーンの動きによるスキンの変形具合を確認できます。

ペイント[針]モードの追加

頂点を選択して細かくウェイトを塗るための「針」が追加されました。従来のブラシとは異なり、オブジェクトの奥側にある頂点に対してもウェイトをペイントできます。

ウェイトリストの表示

任意の頂点に割り当てられているウェイトを一覧表示して編集できます。

Ver.4.7で作成したボーンデータはVer4.6.9以前のバージョンでは読み込めませんのでご注意ください。
※以前のバージョンで作成したボーンデータをVer4.7で読み込むことは可能ですが、データ構造が異なるため一部結果が元と異なる場合があります。
※以前のバージョン向けのボーン用プラグインは動作しなくなります。Ver4.7向けのSDKで作成しなおす必要があります。


曲げ・傾きコマンドの改良

コマンド「曲げ」、「傾き」について、操作方法が一新され、曲げる角度の数値指定等、細かい操作ができるようになりました。


glTF形式への対応強化

glTFファイルの入出力時のデータ変換精度が向上します。

    • glTFファイルの入出力がボーン・モーフ情報に対応しました。
    • glTFシェーダの材質設定に、発光や遮蔽マップのテクスチャ指定等、設定可能な項目が追加されました。これに伴い、glTFファイルのMetasequoiaでのプレビュー表示の再現性も向上しました。

サンプルファイルhttps://github.com/KhronosGroup/glTF-Sample-Models


ファイル入出力の仕様変更

  • 標準のファイル形式がmqo/mqxからmqozに変更されます。
    mqo/mqx2つのファイルに分かれていたデータがmqozファイル1つにまとめられ、ファイルサイズが従来よりコンパクトになります。
  • COB(trueSpace)、POV(POV-Ray)WRL(VRML 1.0)SUF(DoGA)AMFJMF(three.js)出力を廃止しました。