Metasequoia 4 Ver4.8.4 リリース

Metasequoia 4 Ver4.8.4をリリースしました。主な変更点は

  • 選択コマンドの接続面に角度制限の設定を追加
  • 移動コマンドにハンドルの向き固定
  • glTFシェーダの拡張に「虹ムラ」が追加
  • 材質設定にパストレーシング用の「間接照明」の設定を追加

となります。その他、細かい改良や不具合修正も複数含まれます。詳細はリリースノートをご参照ください。

なお、本リリースからmacOS版は10.15 (Catalina)以降が動作対象となります。macOS 10.14 (Mojave)では動作しませんので、macOSをCatalina以降にアップデートしてご利用いただくか、またはVer4.8.3bのままご利用ください。

虹ムラについて

glTFの仕様に最近追加されたIridescene拡張に対応しました。CD/DVDの記録面やシャボン玉のように、光の反射が虹色に見える現象を再現します。

虹ムラ

虹ムラ例

虹ムラを使用する時は環境マップを適用してください。通常の平行光源のみの状態では変化がわかりづらいです。

間接照明について

材質設定で[間接照明]をオンにすると、周囲のオブジェクトを照らしますが、光源用オブジェクトそのものは視野内にあっても直接可視化されない状態を作り出します。物理的には正しくありませんが、光源そのものが見えると邪魔になるケースにおいて有効な作画方法となります。

左:間接照明オン 右:間接照明オフ(通常)

間接照明の設定はパストレーシング時にのみ反映されます。間接照明オンの左側の図ではライティングはされていますが、球状の光源自体は見えないのがわかります。

なお、間接照明をオンにすると、光源オブジェクト自体での自己遮蔽がなくなるためなのか、同じ光源強度でも全体が明るくなるようで、上の例では露光を調整しています。(この仕様については今後変更される可能性もあります)