Metasequoia 4(Ver4.5.1)では、OpenSubdiv曲面化の機能が改良され、曲面の表示が以前よりも高速になりました。
また、オプション設定が追加されていますので、そちらの設定についてご紹介します。
極限サーフェス
従来のOpenSubdiv曲面は、分割数を増やすほど面が内側に収縮するようになっていましたが、今回追加された[極限サーフェス]オプションを有効にすると、面があらかじめ極限まで収縮した大きさで分割が行われます。
[極限サーフェス]をそれぞれOFF/ONに設定した状態で、OpenSubdivの分割数を増やしていくと、オブジェクトは下図のように変化します。
[極限サーフェス]がOFFの状態では、分割数を増やすとオブジェクトが内側に縮んで小さくなっていきます。
[極限サーフェス]をONにすると、オブジェクトは最初から縮んだ状態になり、分割数を変えてもオブジェクトの大きさはほぼ変わりません。
[極限サーフェス]は、例えば、[RenderMan]連携機能を使ったレンダリング用のオブジェクトの作成などに役立ちます。
[RenderMan]連携機能でのレンダリング設定の[曲面の使用]オプションにチェックを入れると、曲面の設定されたオブジェクトは、Metasequoia上での分割数に関わらず、レンダリング時に極限まで大きい分割数で分割された曲面として扱われます。そのため、RenderManでレンダリングすると、オブジェクトはMetasequoia上での見た目よりも縮んだ状態で出力されます。
この時、Metasequoiaの[極限サーフェス]を有効にしておけば、少ない分割数でもレンダリング時のオブジェクトと同程度まで縮んだサイズを確認しながらモデリングが行えます。
この他、[UV補間]の方法が追加され、6種類になっております。
追加されたオプションの詳細等についてはMetasequoiaのヘルプをご参照ください。