丁寧に説明したら、書き込めなくで愕然。戻るボタンで内容が残っててよかった。
という理由につき、
まずは、以下の点だけに絞って話を進めましょうか。
>ブーリアン前に拡大縮小するのと何が違うのか、
ブーリアンする対象ごとに、違う拡大率を持つのです。
例えば、円形のねじと、四角形のナット、六角ナット、があったとします。それぞれ、別の拡大率を適用しなければならないのです。
話を簡単にするために、円形と四角形の2つに絞ります。今回は円形についてだけに絞ります。
円形は、多角形です。たとえば、3角形に、6角形、12角形、24角形、120角形、どれも円形だとするしかないのです。
論理モデルが使えたらよいのですが、ポリゴン思考のソフトウエアなので、角数を指定しなければなりません。120角形にすればいいという理論は無しで考えてください。MQOはポリゴン思考なのでポリゴンが少ないほど操作性がよくなるので。
では、わかりやすく、6角形を使って、円筒を作成することにしてみたいと思います。3mmねじを通したいので、半径は1.5mmで作成します。
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これをstlファイルで書き出し、フィラメント方式の3Dプリンタで印刷してみます。
印刷結果のOBJにねじは通りません。
これは、プリンタが6角形を描く際に、直径3mmという小さな世界のため、なんとなく角がまくるなって描かれます。
微妙に内側に引かれるのです。なので、実際出力されたOBJは、2mmくらいのねじが通るか通らないか、という感じなのです。
そもそも論理的にも6角柱には円形のねじはとおりません。
6角形で、3mmのねじを通すには、理論上、半径何㎜の6角形の円柱を作成すればよいでしょうか?これについては、計算式を考えればだいたい半径4mmくらいで作成しなければいけないことがわかります(数値は適当です忘れた)。これについてはいちいち説明しません。
では、半径4mm の六角形の円柱を作成し、出力してみます。
入らないんです。これが。
今度はフィラメントの誤差プリンタの誤差、という世界の話です。2つのケースが複合して、結果になります。実は2つだけでなく気温や湿度、印刷速度、さまざまな要因があるのだろうと予想しています。
ただ、大枠、プリンタ系の誤差は半径0.4mmくらいと考えてよいです。直径4mmに0.4mm の半径を+して、直径、4.8mmと考えます。
印刷してみました。まだ入りません。
5.0mm に調節して、印刷。やっと3.0mm のねじが入りました。
3mm のねじ穴は 5mm で作ればよい。
ということがわかりました。では、今度は直径4mm のねじ穴をあける場合、何mm になるか?上記の理論通りにはいかないのです。
プリンタにとって、3mm より、4mm のほうが大きいので、誤差も少なくなるものと予想しています。
では、実際の印刷物を設計してみます。4mm ねじ4本。3mm ねじ2本。モデリングするときに、すべてのクリッパーに経験上の誤差を適用して、拡大縮小しなければなりません。
これって、面倒だと思うのです。なぜ面倒かの詳細説明はカットします。実際の造形物を作る場合かなり複雑になるから。とでもいいましょうか。
四角形のふたを印刷するとします。コーナに4つねじ穴をあけるとします。どれも、違うサイズにしなければならないのです。
これは、プリンタのビルドプレートの位置によって、さらに、誤差がぞれぞれ違うからなのです。うちのは、とくに左下に誤差がでるようです。印刷物をビルドプレートのどこに配置するかでも誤差が変わってきます。実際に手元でやってみると良いと思いますよ?
OBJの周辺の形状にも左右します。インフィルが・・どうので。これも省略します。
3mmねじを16本使うなら、全部違う拡大率を適用し、出力しては、ねじがとおるか、たしかめ、適切な数値をさぐっていきます。場所によって、拡大率は違います。5mm の穴をあけないと、3mm はとおらない。これはけっこうな誤差です。空想してみてください。小さな世界での2mmの誤差。
それで、最終的なモデリングしたデータを眺めてみます。ねじ穴クリッパーの大きさがばらばらで見栄えがよくないですし、通したいねじの直径が異なるものがモデルに含まれる場合、どれがどれだか、わからない見た目のモデルが、作られます。
見た目のモデル上全部 3mm で表示したいとおもうじゃないですか。編集も 3mmとして 3mmのねじ穴をモデリングしたい。複製コマンドも使いたい。OBJ名に名称をつけておけばいいというのも無しで。これはこれで、形状名の用途で使いたい。
ひとまずここまでで、どこまで認識できたか、意見交換としましょうか。
この後、4角ナットの話もしたいのですが。これはまた違う条件で誤差がでるので、別の拡大率を適用するなどが必要で・・・・。
プリンタ用のOBJをこのソフトで作成するにあたっての問題点は理解できたでしょうか?